近年、サイクリングがブームと言えます。

サイクリング熱の高まりとともに、ロードバイクと呼ばれる本格的な自転車の愛好者も増えています。

ロードバイクは、高速走行できるのが魅力ですが、ほんのちょっとしたハンドルさばきのミスで、大きく転倒する危険性もはらんでいます。

そこで今回は、ロードバイクで転倒した際に、車に当たってしまった場合の補償について解説いたします。

そもそもロードバイクとは?

ロードバイクとは、舗装された道路での高速走行を目的として設計された自転車のことを言います。

舗装された道路を走ることを前提としていますから、マウンテンバイクとは異なります。細いタイヤや、ドロップハンドルと呼ばれるハンドルが特徴です。

走ることに特化した自転車ですので、泥除けやスタンドはついていません。ツールドフランスといった自転車競技でも使用されています。

なお、欧州では、自転車競技はとてもポピュラーなスポーツです。

自転車事故の発生状況

近年、自転車事故の発生数は増えています。

例えば、平成27年の自転車乗用中の交通事故件数は9万8,700件であり、これは、交通事故の総数の2割程度に当たります。

また、自転車乗用中の死傷者数の内訳をみますと、未成年者が約3割、高齢者が約2割となっており、この2つの年齢層で半数を占めています。

しかし、これ以外の年齢層も半数を占めているという見方もできると言えます。

自動車との事故が多い

自転車事故といえば、最近は、高額な賠償の事例が多い歩行者との事故がクローズアップされていますが、自転車事故の8割以上が自動車との事故になっています。

交通事故が起こりやすい場面といえば、出会いがしらでの衝突事故が多いです。これだけで、5割以上を占めています。

続いて、右折時や左折時の衝突事故が多くなっています。

自損事故とは

自損事故という言葉を耳にしたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

自損事故とは、相手がいない状況で転倒したり、障害物に衝突したりして、自分の身体や車、道路や建造物等に損害を与えてしまう事故をいいます。

ロードバイクは、高速走行を目的に設計されていますので、スピードが出やすくなっています。

また、舗装された道路といっても、一般道は、石ころが落ちていることもありますし、縁石もあります。そういったものにつまずいて転倒することがあります。

また、車や自転車がとまっていることもありますし、歩行者が歩いていることもあります。そういったものをよけようとして、転倒することはあり得ます。

ロードバイクは、タイヤも細いですし、転倒しやすい乗り物なのです。

それでは、ロードバイクに乗っていて転倒した際に、わきを通行していた車に当たってしまった場合はどうすればいいのでしょうか?

自損事故に備えるための保険

ロードバイクに限らず自転車に乗る際には、万が一に備えて保険に加入しておきましょう。

なお、他人に損害を与えた場合に使えるのは、個人賠償責任保険です。

個人賠償責任保険とは?

これは、日常生活で他人をけがさせたり、他人の物を壊してしまったという法律上の損害賠償義務を負った場合にそれを補償してくれる保険です。

自損事故で、他人の車や持ち物を傷つけてしまった場合に限らず、

飼い犬が、他人にかみついてけがをさせた。

集合住宅で、水漏れをさせてしまい、階下の部屋に迷惑をかけた。

ショッピング中に、商品を落として破損させた。

自転車を運転中に人にぶつかって、けがをさせた。

子どもがマンションのロビーで遊んでいて、備品を壊した。

このようなよくあるトラブルに対応してくれる保険です。

個人賠償責任保険への加入方法

それでは、この個人賠償責任保険に加入するにはどうしたらいいのでしょうか?

この保険は、通常は単独では取り扱われておらず、他の保険の特約として加入するのが一般的です。

例えば、傷害保険や火災保険、自動車保険などに特約として用意されています。

したがって、加入し忘れがないようにきちんと管理しておきましょう。

なお、保険料は、100円程度です。

100円程度の保険料で、1億円までの賠償の補償をしてくれるのですから、とても便利な特約と言えます。

また、家族の誰かが加入しておけば、幅広くカバーしてくれるのも特徴です。

つまり、本人、配偶者、同居の親族、生計を一にする別居の未婚の子までがカバーされます。

たった、100円程度でここまでの範囲がカバーされるのですから驚きです。

個人賠償責任保険で補償されないケース

高額な補償額と幅広いケースをカバーしている個人賠償責任保険ですが、いくつかのケースは補償の対象外となりますので注意しましょう。

例として、

ケンカ

同居の親族に対する損害賠償

職務遂行中の賠償事故

などです。

詳しくは、保険約款をご確認ください。

ロードバイクによる自損事故で、賠償責任を負ってしまいどうすればいいかお悩みの場合は、まず一度、交通事故に強い弁護士に相談なさることをおすすめいたします。

きっといい解決策を提案してくれるでしょう。