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交通事故による整骨院での整骨院での施術費用の請求が急増していると言われています。

統計上、交通事故の負傷者は減少していると言われていますが、、整骨院での施術を受ける人は増えているのでしょうか?

整骨院通院の費用は、保険請求可能なのでしょうか?

そこで今回は、自賠責保険において整骨院通院の慰謝料請求は可能なのかというテーマについて解説いたします。

自賠責保険とは

自賠責保険とは、強制保険とも呼ばれ、自動車を保有する人ならば必ず入っているものです。

保険料は、車検の際に納めていますので、みなさんなじみが深いと思います。なお、この自賠責保険は、損害保険会社が取り扱っています。

自賠責保険は、自動車損害賠償保障法という法律によって制度化されています。自賠責保険があることによって、交通事故の被害者は最低限の補償は確実に受けることができるように守られています。

なお、自賠責保険の補償限度額は、死亡時3000万円、けがの場合は、入院費や手術、慰謝料など総額で120万円が上限となっています。

ただ、交通事故の場合は、これを超える損害賠償を請求される場合があります。多くの方は、そういった事態に備えて、任意保険にも加入していらっしゃると思います。

任意保険の場合は、補償限度額や補償内容は、多岐にわたります。多くの場合は、対人補償は無制限となっています。

整骨院とは

ここで、整骨院についてもどういったところであるのか確認しておきましょう。まず、整骨院と混同されがちなところで接骨院というのがあります。

たしかに名前もとよく似ており、違いが分かりにくいです。実は、この二つは同じものと言えるのです。

なぜかというと、整骨院と接骨院は、どちらとも同じ国家資格者が開設しているところだからです。

整骨院や接骨院を開設できるのは、柔道整復師という国家資格者に限られます。柔道整復師になるには、専門の勉強をした後に、国家資格に合格しなければなりません。

では、なぜ二つの名称が混在しているのでしょうか。実は、古くから使われているのは、接骨院の名称です。

ただ、接骨院という呼び方には、痛い施術を行うところというイメージが定着しており、それを避けたい経営者が新しいイメージを呼び込むために、整骨院という呼称と使っているのです。

整骨院の整は柔道整復師の整から来ています。

整骨院と病院の関係

交通事故でけがをした場合、まず受診すべきは、病院です。診療科は整形外科になります。ご存知のように、整骨院と病院は異なります。

病院は、医師が開業しているところであり、そこで行われるのは医療行為です。

交通事故でけがをしたとき、まずかかるべきは病院ですから、その後も病院での治療がうまくいけば、整骨院に通院する必要はないでしょう。

ただ、病院での治療では治りが芳しくなくても、整骨院での施術を受けるとよくなる人がいるもの事実ですから、整骨院での施術にも一定の効果が認められます。

整骨院での施術は、補完医療の一つと言えるでしょう。

保険会社との争いが多いのは事実

整骨院での治療にも一定の効果があるのも事実ですが、だからと言ってその治療費がいつの場合も全面的に認められるわけではありません。

特に、裁判所では整骨院での施術費を損害と認めなかった裁判例もあります。

裁判になりますと、整骨院での施術が、必要であり有効であったことを証明しなければなりませんから、そのことを見越して安易な通院は控え、少なくとも医師の指示を受けて通院するなど注意が必要になります。

慰謝料算定と病院に通えない被害者の事情

ただ、そういった事情があるのに、整骨院への通院が増えている事情はどこにあるのでしょうか?

慰謝料算定の基準に通院日数が絡んでいるところに問題があるようです。実は、自賠責保険の慰謝料の算定は、通院期間と通院日数がもとになります。

通院日数といわれても、病院だとなかなか通えないという方々がいらっしゃるのも事実です。病院は、平日ですと、18時ごろまでしか開いていませんから、お仕事がある方は週に何回も通うのは難しいでしょう。

その点、整骨院は、20時や21時まで開いているところも多く、そのためやむなく整骨院に通院している方も多いのです。

保険会社との争いを避けるためには

整骨院へ通院するメリットはありますので、保険会社との争いは避けたいものです。そのためにはどうすればよいのでしょうか。

まずは、自賠責保険から支払われる120万円という枠は、整骨院の施術費用だけのものではないという点を理解しておいてください。

たしかに、交通事故でけがをした場合、自賠責保険から最大で120万円が支払われます。

但し、これは、交通事故での補償内容のすべてが含まれます。つまり、治療費、通院のための交通費、休業損害、慰謝料などすべてを合わせて120万円なのです。

また、整骨院の一定の効果があると聞けば、試してみたいと思うのは無理もないことです。それを決めるのは、ご本人に選択権があります。

ただ、病院での治療に不満がある場合でも、主治医に内緒で整骨院に通院することは避けてください。

そうしてしまうと、のちのちの損害賠償の請求の際に、整骨院での治療費の正当性を証明する際に、主治医の協力が得られず不利に働くことがあります。

したがって、整骨院で施術を受けて、自賠責保険に請求したいとお考えの場合は、主治医に相談してから整骨院に通院するようにしましょう。

整骨院通院の慰謝料請求でお悩みの場合は、まず一度、交通事故問題に詳しい弁護士に相談なさることをおすすめいたします。