運行利益とは、自動車事故による損害賠償責任者の範囲を確定するための概念です。これは自動車を運行させることによって受ける利益のことを言います。また、車の運航における自動車事故の損害賠償責任は、直接の加害者である運転者だけでなく運行供用者も負うことになっています。運行供用者に当たるか否かの判断において、運行支配と並んで重要な意味を持ってくるのが運行利益の概念です。報償責任という考え方で車を運行させることによって利益を得る者は責任も負うべきであるという背景があります。
典型的な例としては、レンタカー会社が車を利用者に貸すことによって受ける利益、運送会社がトラックで荷物を運搬させることによって受ける利益のことなどを指します。これにより、運転代行業者は代行サービス料金を得るので、運行利益があるとされます。しかし、リース会社は実質的にユーザーが割賦販売で車を購入しているのと同じなので運行利益はないとされます。
つまり、運航利益は車を利用して利益を得ると同時に発生する負担についても考慮した概念であり、利益の面だけでなく責任を考えなければなりません。直接の加害者と運航併用者に利益があるのなら、負担についても責任を問われると解釈してください。

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