脊髄損傷とは、交通事故の衝撃により脊髄が損傷した状態をいいます。この状態に陥ると、損傷した部分とその周囲に置いて神経が麻痺し様々な機能に多角的で生活に支障の出る重篤な症状を引き起こします。また、脊髄損傷は損傷部位が頭部に近いほど障害が重くなる傾向にあり、交通事故においては首に強い衝撃がいきやすい為、下手をすれば半身不随や五体満足だが手足が動かせないなどの症状が出る場合もあります。また、損傷した部分でいえば脊髄そのものが再生しにくく、医師の治療が効きにくい状況になっています。
交通事故による脊髄損傷は,大きく二つ損傷状態に分かれます。衝撃により、脊髄が断裂し末梢神経への伝達機能が完全に断たれてしまう「完全損傷」と一部の伝達機能が残存する「不完全損傷」があります。
完全損傷の場合は、脳からの命令が完全に断たれるため,四肢・体幹の運動機能が失われのると同時に感覚機能も消滅します。この状態になってしまうと、神経系の調節が全く出来なくなり体温調節機能や代謝機能も寸断されているので一人では何もできない完全麻痺の状態となります。
不完全損傷の場合は、麻痺としびれが生じ筋力も低下し主に運動機能に障害を生じます。しかし、これ以外にも脊髄が損傷している為におこる様々な症状を併発する場合があります。今まで知覚出来ていたものが知覚出来なくなったり、刺激に対して必要以上の反応を起こす知覚過敏など神経の乱れによる症状に悩まされ精神的な苦痛が倍増し、ストレス障害なども併発しやすい状況になります。