紛争処理機構とは、自賠責保険上の支払いの争いにおける諸々の諸事情を鑑みて裁判を行わず当事者間に起きた問題を公正かつ適正・迅速に解決することにより被害者保護の充実を図る目的とする指定紛争処理機関です。平成14年の自賠法改正時に際して設立され、自賠責保険・共済の保険金又は共済金の支払いに関して被害者や保険・共済の加入者と保険会社・共済組合との間で生じた支払いの紛争に対して、適確な解決を目指して公平な判断を示します。また、機構で行われる審査は弁護士や医師など専門知識のある紛争処理委員が行い、どちらかに偏った見方ではなく様々な観点から出来るだけ公平・中立の立場から事案の解決に向けて力を注ぎます。また、この調停審査によって下された判断には保険会社・共済組合は、遵守することが自賠責普通保険約款・自賠責共済規定等に定められております。つまり、法的な観点から公正な判断力を持ちある種の決定権を持っているのが紛争処理機構であり、この紛争処理機構の裁定には逆らうことができません。
また、自賠責紛争処理機構への紛争処理申請が可能な事案は、ある程度限られており、被害者が自賠責保険会社・共済組合に自賠責保険請求し不払い通知を受けた場合と、示談の一種である事前認定が提示されている場合です。