妨害運転致死傷罪とは、危険運転致死傷罪の一種であり、人又は車の通行を邪魔する目的で故意にその進行方向を遮ったり、無理な幅寄せなどを行い人を死傷させた場合に問われる罪状です。この罪状に問われるということは、運転者に過失及び相当な悪意がなければそもそも成立しません。無理な割り込みや進行方向の妨害は客観的にも運転者が意図したものでなければ起こり得ません。もし、この罪状が認められるようならば過失割合は、当然ですが加害者のみに科せられることもめずらしくありません。また、速度なども言及されていますが時速20キロメートルで肯定した判例も存在するため、速度よりも意図してこの事態を引き起こした悪意が問題となります。
なお、妨害運転致死傷罪を犯した者は、被害者死亡の場合は1年以上20年以下の懲役、被害者が怪我をした場合には1か月以上15年以下の懲役が科せられます。なお、自動車運転処罰法には、従来の自動車運転過失致死傷罪にあたる過失運転致死傷罪も規定されており、近年のライフスタイルの変化に合わせ処罰も変化しつつあります。
また、運転により相手を死傷させる危険があるとわかっていながら、任意保険に加入していない運転者は特に悪意をもった運転は絶対にやめてください。被害者の人生において一生恨まれるような重大な過失を犯す可能性も高く、賠償額も払いきれないような額を請求されることは目に見えています。