加重障害とは、交通事故により「既存障害」がある部分と同一部位・同一系列の障害が生じて更に重い後遺障害を残してしまう状態のことです。 「既存障害」とは事故以前から身体に存在していた後遺障害をいいます。既存障害の中には、先天的なものや交通事故以外の事故を原因とする後遺障害も含みます。 これについて自賠責保険では、事故前に既に障害のあった人については事故により同一部位について障害を「加重」し、より上位の等級に該当する場合を加重障害と定義しています。つまり、加重障害とは同一部位・同一系統の障害が更に事故によって引き起こされ更に重い状態になってしまう障害であり、加重障害と認められるには残る障害が同一部位・同一系列でなければなりません。
そして自賠責法の加重障害の処理は、後遺障害の損害金を既存の障害分から控除して計算します。 例えば、脳に最初から第9級相当の既存障害があり、今回の事故によって第7級の加重障害となった場合は、第7級から第9級の金額を控除した額が支払われることとなります。ちなみに等級は14からあります。また、自賠責の取り扱いに対して、一般の民事損害賠償では加重障害から既存障害の労働能力喪失率を差し引いて逸失利益を計算する手法がとられていたりします。