不法行為とは、故意又は過失により違法に他人の権利を侵害した場合に対して、その行為を行った加害者が与えた損害に対して補償しなければならない責任のことです。交通事故は、殆どの場合が過失による不法行為に該当します。このため、加害者でも被害者でも過失相殺の原理が働き過失の割合が決定されます。10対0など極端な過失割合もこの原理からくるものであり、よほど悪質な運転でない限りは双方に過失が割り振られることが多いです。
また、交通事故のうち人身事故については不法行為の要件の証明責任が緩和されているとともに、被害者保護の観点から責任を負う者の範囲が拡大されています。そして、交通事故の損害賠償を請求できる相手は基本的には直接の加害者となっていますが、その直接の加害者以外の人に対しても害賠償を請求できます。
例えば、会社の従業員が営業時に交通事故を起こした場合はその事故が勤務中であったときには,その従業員の使用者が損害賠償責任を負うという場合もあり、これは使用者責任と呼ばれています。また、不法行為を法的根拠にしたものは他にもあり、直接の加害者手外にも拡大して法的責任を問うことはできます。最もその際には、法的根拠を示し立証しなければならないので被害者の立場からでは厳しいものもあります。その際には弁護士の力を借りることも考えてみましょう。

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